「今週の金曜日,避難訓練あるらしいよ」
ルームメイトが親切にリマインドをしてくれた。しかし私はその言葉を聞いた瞬間,血の気が引くのを感じた。前回の避難訓練のトラウマが私を襲ったのだ。
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第1の甘え:触れたものを爆弾に変える
あれはアメリカに着いて1ヶ月経った9月のことだった。私は図書館で勉強をしていた(
第2の甘え:シアーハートアタック
そして、家に向かって帰る途中、
第3の甘え: バイツァ・ダスト
帰宅してすぐに私は夕食作りに取り掛かった。メニューはチーズバーガー(3日目)であった。
キラークイーンッッ!!!
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いつものように洗濯機を起動させようとしたところ、
....ピー......ピー.......
かすかな電子音が聞こえた。
ピー!.....ピー!
その音は大きくなっているようである。この時,洗濯機がエラーを起こした音だと確信した!
ビー!ビービー!!ビービー!!!!
あきらかに、洗濯機のエラー音の音量ではない、
そのあまりの大きさの音に驚いたルームメイトのニックが部屋から飛び出してきた。
彼の冷静な判断と、このけたたましい音の責任は自分ではないという事実は私を安心させた。
そして建物の外にでた。ここから,
From 5:45 pm
とあった。ギクリとして、時計を見ると,まだ35分であった。
そう、このアラームは完全に私が原因だったのだ!!!!
その瞬間,とんでもないことをしてしまったという焦りが生まれた。防災訓練の10分前にマジのアラームを鳴らす。言葉にしてしまえばそれだけなのだが,まだ右も左も分からない当時の私にとっては,何をすれば良いのか分からず,ただ途方に暮れるだけであった。言い訳にならないかもしれないが,進研ゼミ中学講座には「コラショと学ぶ!アメリカで火災警報器をならした時に役立つフレーズ」がなかった。
幸いにもニックがもろもろの手続きを代わりにしてくれたので何とかなった。しかもその時に「He..(あいつが鳴らした)」と言わずに「We...(僕たちが鳴らしてしまった)」と責任を押し付けずに,一緒に被ってくれのはマジでかっこよかった。惚れたといっても過言ではない。いや,もう愛してる。本当に好きだ....♡。
結局,部屋に炎はなかったが,私の心では恋の炎が出火してしまったようである。