前回
北海道編
17日目(8月10日)
前日の水没テント事件で満身創痍になりながらもフェリー場へ向かう。雨でビチョビチョで大変気持ちが悪かったが、時間がないのでそのまま向かった。
すごい疲れているはずなのに、フェリーを見たら疲れは一気に吹き飛んだ。これから始まる北海道旅に対する期待でワクワクだった。
そして函館に到着。
まず函館について最初にやりたかったことは、風呂に入ることであった。水没テント事件により私の体は、キンキンに冷えていたからだ。
フェリー場から10分程度のスーパー銭湯に行った。この時の風呂は今まで1番気持ちよかった。冷えた体が温まっていく感じがした。
そして、全てがビチョビチョだったので初めて課金して洗濯した。逆にこれまでの16日間、全部手洗いか友達の家で洗濯させてもらっていたのがすごいところである。
洗濯と乾燥で900円だった。これは私の小学生の時のお小遣いである800円よりも高い。小学校の時の自分は900円で洗濯すると知ったらどんな気持ちになっていただろうか。コインランドリーを使用するあたり、小学校の時から様々な経験をして、私の世界は広がってきたのと感じた。いや、やっぱり900円はきついわ。私の金銭感覚はまだ小学生だった。
その後、函館にしかないご当地バーガーショップである「ラッキーピエロ」という店に行った。
外観も内観もアオリ言葉のセンスも全てが独特であった。
1番人気というチャイニーズチキンバーガーというものを頼んだ。
めちゃくちゃデカイ甘辛唐揚げが4個くらい入っていて大満足だった。
食べた直後ではあるが、函館といえばイカが美味いと聞いたので、次はイカが美味い店に行くことにした。
私はこういう時はネットではなく、実際に地元の人に聞いてみたいと思うタイプなので、隣のテーブルの人に聞いてみた。
その人たちは全然地元の人じゃなかったけど、昨日行ったという魚市場を教えてくれたので、そこに行くことにした。
愛知で食べる回転寿司のイカとは全てが違った。イカ革命がおきた。
本州編は1944kmで終了
18日目 (8月11日)
昨日の反省を生かし、しっかりテントを張って寝たが普通に雨漏りしてた。しかもちょうど携帯を置いていたとこだけ雨漏りしていた。そんなことありますか?そのせいで携帯の裏に挟んであったビックリマンシールが濡れて、朝から萎えた。
小雨が降っていたが、ちょっとすれば止むという根拠のない確信があった。そこでダウンロードしていた「喜びも悲しみも幾歳月」という昔の映画を見て時間を潰した。2時間40分の大長編で感動して空を見上げると、おやおやお空さんも感動して泣いちゃったのかな?全然雨は止んでなかった。
というわけで雨の中、次の目的地を目指した。
(CGみたいな写真になった)
そして、函館を出る直前にもう一度ラッキーピエロに行きたくなったので、〆ピエロをした。
思えば昨日3時に食べたイカ刺定食以来何も食べてなかったのでお腹はペコリーナ四世だった。今日はめちゃくちゃ食える!という根拠のない自信により、「超ボリューミー」というアオリ文句を無視してオムカレーとチーズバーガーを頼んだ。なーに言ってんの!俺っちは今,今世紀最大レベルで腹減ってるつーの!!絶対食える!!!!!!
オムカレーはめちゃくちゃデカくてチーズバーガーは食べれなかった。
店員さんに頼んで袋をもらい、ポケットに入れて持ち帰った。ポケットにチーズバーガーがあるとすごく幸せな気分になれると気がついた。
そして今日の寝床に着いた。
初めての海が見えるテントサイトということで大興奮した。
どうしてもバイクと海を一緒に撮りたいと思い、足場の悪いところにバイクを止めた。私のバイクは足場が悪いとすぐに転倒してしまう(旅の中ですでに2回転倒していた)ため、注意が必要だった。
でも、今回は大丈夫!っていう根拠のない自信が湧いた
そして写真を撮り、
このシャッターを切った直後、案の定転倒した。
しかも運の悪いことにミラーが畳まれクラッチレバーとの間に挟まって倒れたのでミラーが割れた
これはめちゃくちゃ萎えた。
明日バイクショップに寄ってミラーを買わなければならないがどうやら、バイクショップは札幌にしかないらしい。幸いまだ近い方(2時間半)なので良かったが、明日わざわざミラーだけ買って、また戻るのがダルすぎて萎えた。よく考えたら2時間半は近くなくてさらに萎えた。
萎えたので海を見にきた
悔しくてジャケットの裾をギュッと握りしめると何か感覚があった
チーズバーガーだった。
海を見ながらヒェッヒェッのチーズバーガーを食べたら元気が出てきた。
思えば今日は根拠のない自信に振り回された1日だった。(待てば雨は止むっ!今日はいっぱい食べれる!バイクは倒れない!など)今回学んだことは、根拠のない自身に従いすぎないことと、ポケットにチーズバーガーがあると幸せということだ。
次回