■第1章:ハッピーセットと私
ハッピーセット、それはマクドナルドで発売している子ども向けメニュー。
その特徴はなんといっても「たのしいおもちゃ」がついてくることだ。
90年代後半の私にとっては、以下のようなおもちゃが印象に残っている(おそらく同世代の人も懐かしいのではないだろうか)
最も古い記憶では、プレイステーションとコラボレーションしたおもちゃがある。(画像ちっちゃすぎ)
2000年代半ばにはケロロ軍曹の思い出がある。ハッピーセットとしては珍しいランダム性のあるおもちゃだった。
そして、まだ携帯も持っていない時代、液晶のゲームが出たときは衝撃だった。
他にも色々思い出があるが、これくらいの年で、ハッピーセットは量も足りないしおもちゃもいらいないので徐々に離れていった。それからハッピーセットと私の関係といえば、時々CMなどで話題になったものを見て「今こんな感じのおもちゃなんだ〜」と思う程度であった。
■第2章:ハッピーセットと再開
2022年クリスマスイブ、マクドナルドにふらりと立ち寄り、ふとハッピーセットのおもちゃコーナーを見るとマリオとコラボしているようだった。
無類のDK(ドンキーコング)好きの私は童心を取り戻し、ハッピーセットを頼むことにした。
25歳男性「ハッピーセット1つ!おもちゃはドンキーコングね!!^^」
店員「(キッショ......)てか、おもちゃ、選べないんスヨ」
ゑ?!選べないの?!
衝撃的だった。昔は確かにおもちゃを選べたはずなのだが、今はランダムガチャになってしまっていたのだ。
仕方がないのでランダムのおもちゃを受け取ると謎のクルーザーに乗るキノピオだった。ムカついたのでもう一度買ったらマリオだった。
結局クリスマス・イブのこの日、4回ハッピーセットを注文して何とかドンキーコングを出すことができた。一応、4種の内、当たりが1つと考えれば4回引いて当たり(DK)が出たのは確率で言えば妥当っちゃ妥当なのだが、なんとなく釈然としなかった。クリスマスに4回ハッピーセットを買った経験、貴方にはありますか??
■ハッピーセットと裏切り
DK事件のこともすっかり忘れたころ、たまたま次回のハッピーセットを知ることになった。
無類のハイラックス好きかつコテコテのマックロゴが好きな私はすぐに童心に帰った。スケジュールアプリに発売日を入れ、気合も十分。絶対ハイラックスを当てるぞ〜と息巻いていたら発売日に謎の高熱に見舞われた。(ガチ)
次の日遅れを取り戻すように朝マックを購入することで挽回した。それも前回の反省を踏まえて2個同時に買うことにした。そもそも1個じゃ足りないしネ!
ドキドキして開封した結果....
■1.2回目 4/15(土)朝マックx2
残念ながら外れ・・!しかし、一発で出ることはもともと想定していないし、JAFのジムニーもいい感じなので問題ない。ちょうどあと2種なので、昼も2個買ってサクッとコンプリートしますかね・・!(成績:0/2)
■3,4回目 4/15(土)昼マックx2
おっと!ここで白バイがダブりましたか・・・!
まぁここまでは想定内!ちゃんと新しくパトカーも出てますので順調と言えるでしょう!流石に3食ハッピーセットは良くないので明日の朝マックで華麗に決めますかネ!!(成績:0/4(ダブリ2))
■5回目 4/16(日)朝マック
ここで痛恨のジムニーダブリ。おかしい・・そろそろ当たってもいいころだが?
まぁしかし、次で6回目。流石に6回も買えばいける!!次に期待。(成績:0/5(ダブリ4))
■6回目 4/20(木)朝マック
ギエピ〜〜〜これはやりすぎ白バイ3個目。6個買って3個白バイ。かたよりがすぎる。(成績:0/6(ダブリ5))
独立した事象なので毎回確率は1/4ではあるものの、回を重ねるにつれて、1/4を「当てない確率」を連続させるのが逆に難しくなるはずだ。
以下に「n回のうち少なくとも1回は当たる確率」のグラフを書いた。
※受験勉強中の中学生が「1回は当たる確率」とかでググってこのページがでてしまったときのために途中式を書くと
「1回は当たる確率」=1−(1回も当たらない確率)^n
なので1回も当たらない確率は4種のうちハイラックス以外の3種を連チャンで引くことなので、
1-(3/4)^n (n=1,2,3....)です。
|
確率 |
1回 |
25.0% |
2回 |
43.8% |
3回 |
57.8% |
4回 |
68.4% |
5回 |
76.3% |
6回 |
82.2% |
7回 |
86.7% |
8回 |
90.0% |
ご覧の通り試行回数を重ねれば重ねるほど当たる確率は上がる(外し続ける確率が下がるので)6回引いて少なくとも1回は当たる確率は約82%。逆に言えばたった18%の確率で外すのだ。例えるなら、人生ゲームのスタートでいきなり1か2がでてしまい、職業選択前に小銭をもらってしまうときのようなものだ。(あれ、よく考えると結構そういうことあったな・・・)
もともとはここで「当たらなすぎ!wwマックめ〜許さん!」でオチをつけて終わろうとしたのだが、改めて上記の表を見ると7回引けば86.7%で当たるということがわかる。ほぼ当たる。いや逆に当たらないほうが難しい。例えるなら突然デスゲームの主催者によって、40人の教室に閉じ込められて、たった5人の生贄を決めるときに選ばれる確率くらいありえない。根っからの主人公キャラの俺(似てるキャラ?キリトかなーやっぱw)が選ばれるわけねーべwww
と、ここで調子に乗ってしまうと本当に生贄に選ばれてしまいそうなので、ここは気を引き締める。流石に6連チャンで外しているので無策ではまた外してしまう。そこで2つの方法を考えた。
①徳を積む
まず今までは以下のように通常のクーポンから適当に選んでいたのだが、
実は以下のように10円募金ができるクーポンがあり、今まで「誰がわざわざこんなんやんねん」と思っていたが、あえてこちらを選択し、徳をブーストする。
②マクドナルドをバグらせる
今まではハイラックスがほしい一心で食事のメニューは二の次で適当にえらんでしまっていた。これではオーダーを受け取ったマクドナルドのアルゴリズムが、ハッピーセットに対する敬意が足りないと判断し、ハイラックス以外のおもちゃがあてがわれるのは自明である。そこで、以前北海道の日本最北端の店舗で誰も注文しないメニュー(コーン2個)で最北店の顧客情報をバグらせた経験を活かし、今まで誰も注文していないと考えられるハッピーセットの組み合わせでオーダーした。
これで準備は完璧。
デスゲームで生贄に選ばれるのは最初に逃げるデブと性格悪い金持ち女って決まってんの!
いざ・・・!!
うぁぁああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!いやだ!!いやだ!!死にたくない!!!!!!!そうだ!!金ならやる!!!!金ならいくらでもやるからぁ!!!!助けて!!助けて!!!うぁあああああああああああ!!!!!
(成績:0/7(ダブリ6))
つづく・・・・(かも)
(★最北端のマックエピソード)