ジジイとコロナと...

All Beef ハンバーグ~ベーコンチーズ | デニーズ

「チーズハンバーグ定食のサラダセット!ドレッシングは少なめにして!」

 

ここはデニーズ。ジジイの注文が俺様を逆撫でた。ジジイ、お前ダイエットのつもりでドレッシング少なめにしとるのか?

 

 

バカじゃねーの!?!?

 

 

貴様はすでにチーズハンバーグ定食を食ってんだよ。糖質、脂質、塩分。ドレッシング少なめにしても全然返済できない大借金をすでに胃に入れてんだよジジイ!!

 

 

本気でダイエットしたかったらまず外食すんな。どーしても付き合いでいかなければならない時でも、サラダ単品とかヒレステーキとか糖質脂質を抑えられるメニューあるだろ!それぐらい調べろ!!

 

 

このように,真実に目を向けず、意味のない(あるいはあっても極小の効果しか発揮しない)ものを,免罪符を手に入れたかのようにありがたがって実行する奴らが多すぎる!!

 

 

最近の例では万全のコロナ対策(笑)が挙げられる。エレベーターには東西南北別の方向を向いた足跡のシートが貼られている。この足跡通りに立てば、アラ不思議!!顔が向かい合うことがないから万全のコロナ対策だ!!

 

前夜、体中の粘膜を濃厚に接触させまくったカップルもレストランに行けば、透明なペラペラシート(とても清潔)で仕切られたテーブルに腰掛け、新たな生活様式の食事!!

 

コロナ対策として夜間30分営業短縮してるんですよ~なるほど!納得!!

 

 

 

バカじゃねーの!?!?

 

 

いや、分かるよ。企業としても実際の効果に関わらず対策をしているというアピールをすること自体が必要だということも分かるし、マスクすると病気になると主張するカルト的逆張り集団に加担するつもりもない。

 

 

しかし、ダイエットの件も然り、すべての物事に置いて、本当に意味のあることには目を向けず、核の周辺を漂うのような脆いアイデアにすがって満足しているように見えて仕方がない。REAL見えない遠視近視乱視達が真相に辿りつかないために、フェイクという名の幕をはる。馬鹿とは高いところへ上るというが.....煙で思い出したが、タバコ税値上がりもそうだ。

 

 

10月1日からタバコ税が値上がりするが、値上がりは全くの無意味だ。一応、値上がりには喫煙者の数を減らすねらいと、医療費の財源確保のねらいがあると考えられるが、こんなんじゃタバコやめねーからな?!

 

まず、そもそも燃えるだけの葉っぱに500円も払ってるやつらにまともな銭勘定の発想がねぇんだわ。50円そこらあがったところで、やめるならそもそも買ってないんだわ。

 

仮に辞めたとしても辞めた瞬間健康になってハッピーエンドか?違うだろ?これまでのヤニが肺に沈殿したジャンキーはどう転んでも医療費を使うことになんだよ。だったら途中でやめさせるよりも最後まで税金を納めさせて死んだほうが財源確保という点では理想的なんじゃないの??

 

無意味なんだよ。REALじゃねーんだよ。ジジイとコロナと...それからタバコ。みんなちがってみんな的外れなんだよ!

 

だから.....

 

 

 

 

 

 

 

 

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う〜ん、残念!!

また明日!!

 

【連載】禁煙日記 1日目(3回目)

 

 

 

 

【連載】禁煙日記 1日目 (2回目)

クソッ・・・(ガンッ!ガンッ!)クソッ・・・(ガンッ!ガンッ!) 

 

一心不乱にライターを地面に叩きつける姿を宇宙人が見ていたとしたら,地球は文明の無い野蛮な惑星と認識されていたことだろう。とにかく私は焦っていた。つい昨日無くして見つけたばかりの大切なライターが壊れてしまったのだ。ついに,年貢の納め時かもしれない。禁煙をしよう・・・

 

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この日友人のK.K(通称ケーツー)くんと朝4時から釣りにでかけていた。この前日,大切なライターを無くし,その後,無事発見したという感動的な事件があったため,タバコを吸うことに一層熱が入った。故に,釣り場に向かう道中は浦安鉄筋家族の大鉄ばりにチェーンスモークをしていた。

 

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狭い車内で黙々とモクモク煙を焚き上げる私に,非喫煙者のケーツー君は言いたいことがたくさんあったろうが,全て煙に巻いてやった。

 

さて,すっかり彼の服にもタバコ臭がこびりついたころ,釣り場に着いた。早朝の海を見ながら吸うタバコは,時間の流れから切り離されたようで非常に心地よかった。

 

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フグやハゼなど食べることが困難な魚をいくつか釣った後,かなり良いサイズのアジを釣った。身もしまっており,おいしそうだ。記念写真を撮り,一服しようとタバコを咥えた。そして,お気に入りのライターで火をつけようとするが,ホイールが回らない・・!

 

先程までは,とっとこハム太郎ばりに回るよ,してたのに,今は奈良の大仏様のごとく鎮座してしまっている。ホイールが曲がってしまったと思い,岩場に打ちつけた。

 

 

クソッ・・・(ガンッ!ガンッ!)クソッ・・・(ガンッ!ガンッ!)

 

 

これが打製石器の始まりである。しかし,どれほど願いをこめて打ち込んでも,IKKOによくならない(どんだけ〜)

 

観念してYahoo知恵袋を調べてみると、ライターの火打石がないことが原因と書かれていた。無駄に打製石器せず最初から調べればよかった。

 

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ダイソーで購入し,無事直った。

 

 

 

そして、人類は火を手に入れた。

 

 

 

 

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う〜ん、残念!!

また明日!!

 

【連載】禁煙日記 1日目

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ないっ・・!ないっ・・!!

二日酔いでズキズキ痛む頭を掻きむしりながら,卓上に散乱する荷物を押しのける。一区間だけ乗ったタクシーのお釣り550円,充電ケーブル,ラッキーストライク・・・昨日の飲み会で使用したものが散乱しているが,探している"アレ"が全然見つからない・・・そう,職場からパクったzippoライターだ。

 

倉庫の奥底に眠っていたそのライターを見つけた時,クリスマスの朝のようなワクワクした高揚感に包まれた。重厚なデザイン,シャープな音,一瞬で心を持ってかれた。

ライターを見つけたことを職場のジジイ達に報告すると,皆嬉しそうな顔で「昔はこれで女の心にも火を点けてやったモノよ」という感じでカッチョイイ~テクニックを披露してくれた。そのテクニックに憧れ,私もマメができるほど練習をした。

 

そんなライターが今,目の前にないのだ。

 

焦りと緊張が体内に響く。気持ちを落ち着けるためにも,目覚めの一服をすることにした。久しぶりに100円ライターを取り出し,ラッキーストライクの箱を覗くと最後の一本だった。ライターを無くし,ちょうど最後の一本。その時,ふとある考えが頭の中に浮かんだ。

 

この一本で禁煙をしよう・・・

 

世は空前の禁煙ブームである。喫煙できるスペースは街から消え,10月からは更なる増税。煙草を吸うと言えば,前科者かのように白い目で見られる。こんなカスの数え役満のような嗜好品を続けるメリットなどない。冷静に考えたら,タバコは吸わないべきだ。

 

今回の事件は,神様からの啓示なのかもしれない。一応,探すだけ探して,もし見つからなかったら絶対にタバコをやめようと誓った。

 

ライター探索にあたり,昨日の出来事を改めて思い出した。飲み会から電車で帰り,最寄り駅の喫煙所でタバコを吸った記憶はあるので,確実に駅の喫煙所から自宅の間には存在するということが確認された。そこで,特別な訓練を受けた隊員と共に,昨日歩いた道を辿り,ライターを探すことにした。

(特別な訓練を受けた隊員)

 


さて,隊員と共に,目を灰皿のようにして探索をしたが,IKKOに見つからない(どんだけ~)。むしろ,地面を見ていて気が付いたのは吸い殻の多さだ。こういった喫煙者のマナーの悪さによって喫煙者は煙たがれるのだ。しかし,私はもう喫煙者ではない。ついに忌まわしき習慣から解脱できたのた。でもね,一応最後まで探そう。一応ね。

照つける太陽の下でフラフラしながら,自分とタバコの思い出について思い出していた。一番最初にたばこを購入したのは小学校低学年のころだった。はじめてのおつかいとして,「きゃすたーまいるど下さい」とコンビニにまで行った記憶がある。当時は今よりもおおらかな時代だったとはいえ,未成年のガキには売れないと言われた。どうしてよいか分からず途方に暮れていると,「私は販売できないけど,自販機でなら買えるよ」(当時はタスポがなかった)と手をとり,おもての自販機まで連れて行ってくれた。そして,にぎりしめた500円玉を渡すと代わりにきゃすたーまいるどを買ってくれたのだ。

この一件により,握られたレジのお姉さんのあたたかな手とタバコが脳内で結合し,タバコを見る度に健やかな気持ちになるようになってしまったのだ(決してニコチンによる作用ではない)

 

 

さて,そのようなことを思い出しながら歩いていると駅の喫煙所に来てしまった。隊員の懸命の活躍も虚しく,何の成果も得られなかった。

(隊員の懸命の活躍)

 

家に帰ると疲れた隊員が窓辺で寝ていた。

 


そういえば,隊員はいつもここで寝ているなと思った。その瞬間,昨日の出来事が一気に思い出された。

 

駅の喫煙所でタバコを吸い・・・

 

とぼとぼ歩いて家まで行き・・・

 

まっすぐ自分の部屋に向かっ・・・たのではなく!!!

 

まずは,窓辺で寝ている隊員にプロレス技をしかけてた!!

 

このことを思い出し,昨日隊員が寝ていたクッションの下を思いっきりめくりあげた・・・!!!!すると・・!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

う~ん残念。また明日!!!

はじめてのナンパ ~USA編~

今週のお題「怖い話」

 

 

はじめに

誰にでも定期的に見る夢というのがあるはずだ。私の場合は2つある。1つ目は,熱が出る時に見る,3匹のヤギという絵本に出てくるがらがらどんというバケモノにズームインとズームアウトを繰り返すという悪夢だ。

 

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絵本3匹のやぎのがらがらどん


幼少期に読んだこの絵本のトラウマが強すぎて,発熱という苦しさと脳内で結合した結果このような悪夢をみるようになったのであろう。夢というのは抑圧された様々な感情が具現化した姿と考えられ,特にトラウマといった個人にとって大きな意味を持つ出来事が出現しやすいと考えられる。

 

それを踏まえると,私が定期的によく見る2つ目の夢は,まさにこの仮説を裏付けるようなものである。その夢の元となった出来事とは,アメリカ留学中の人生初ナンパとその惨憺たる結末である。

10月31日の悲劇

出来事が起こったのは,10月31日のハロウィンの日であった。私の住んでいた街で一番大きなバーで,仮装をしてダンスをするというハロウィンパーティーが催されており,友人達と仮装をしてそのパーティに参加することにした。当日会場は大盛況で軽く300人くらいはいるように見えた。

 

私たちはドラゴンボールのコスプレをして,そのパーティーに臨んだ。ここでいうドラゴンボールのコスプレとは,悟空やフリーザといったキャラクターのコスプレではなく,ドラゴンボールそのもののコスプレであった。

  

 

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これでは素顔が見えない。(まるで顔が見えていればナンパが大成功していたかのような口ぶり)

 

さて,顔面オレンジに塗り固めた我々だが,会場に入ると委縮してしまい,しばらくはただ視姦することしかできなかった。ジュニアアイドルのような極小ビキニのGalや,すらりとのびた白く大腿の大宇宙(コスモ)をナメクジのようにジトジトと眺め,私は鼻の下と如意棒を伸ばしていた(悟空なだけに)。そんなYoutubeのウザイ広告の導入部分のような残念さに見かねた友人が「ナンパしてみないか?」と持ち掛けてきた。その時,私の判断能力は,目の前に広がる大宇宙(コスモ)とアルコールのせいで著しく低下していた。したがって,いつもなら「ば,ばかいえっ!」と昭和の童貞少年のように断るところ,右腕を見せつけるという謎のジェスチャーをするなどしてしまった。パンドラの箱が開かれたことも知らずに・・・

 

ナンパのいろは

 

おそらく諸説あるだろうが,友人が教えてくれたアメリカ式のナンパは以下のようなものであった。まず,ウィングと呼ばれる協力者を用意し,目当ての女性を見つけたら,まずはそのウィングに「おれにはめちゃクールなフレンドがいるんだけど,いっしょに遊ばない?」など話をしに行ってもらうのだ。この方式は,少なくともウィングを頼める友人が1人はいるという社会的保障を示すことでナンパ成功率を上げる全米スケベ心理学会のお墨付きの方略だそうだ(諸説あり)。

 

そういった経緯でウィングを引き受けてくれた友人は私のお気に入りの女の子を聞いてきた。実は,先ほどからエロい目線をムカデのように這わせている時,時折目線が合うかわいらしい少女がいた。透き通るような白い肌とキリリと鋭い青い目は大宇宙(コスモ)だった・・・1度,目があった時は,ドキッとした。2度,目があった時には,恋に堕ち,3度,目があった時には,相思相愛になっていた・・・・はず(諸説あり)。

 

だったが,中高6年間を日陰と共にした私には,かような勇気など無かった。ましてや今の自分は顔面をオレンジ色に塗り固めた謎の男。きっと相手にしてくれるわけはない。意味がわからないから。もし,コスプレの話になっても「これは,ドラゴンボールを文字通りコスプレするというオモシロで・・」なんて拷問のような解説をしなければならないのか・・・と様々な思案を巡らせ,躊躇をしていると,その少女は帰ってしまった。自分の小心者さを友人に詫びた。友人は「はじめはみんなそんなもんさ。落ち込むな」と励ましてくれた。次こそは,バッチリ決めようと決意した。

 

進む鼓動と時計の針

 

全盛期よりは人の数も減ったが,それでも歩けば肩が触れ合うような状況。気を引き締めて,再びジロジロとミミズのようないやらしい目を這わせていると,少し大人しそうな長身の女の子がスカウターに引っかかった。おそらく普段はこういった場にはめったに来ないが,今日は友人に無理やり連れてこられたのだろう。楽しそうに笑う素振りは見せるものの,時折,ふと視線を落としログアウトするようにも見えた。それはまるで,誰かにここから連れ出されたいと願っているかのように・・・!!

 

しかし,ここでも長年蓄積された垢のようなチキンハートがキリキリと悲鳴を上げ,決断することができなかった。そして,迷える子羊のようにウロウロしているうちについにその娘もどこかへ行ってしまった。

 

徐々に減っていく店内・・・次こそはと思うものの,結局勇気を持てずに次々とチャンスを失っていく。時計の針は深夜1時を指そうとしていた。

 

2時閉店のそのバーには全盛期の半分以下まで人が減り,ウィングを引き受けてくれた友人の顔にも呆れと疲れが浮かんできていた。まずい,本当に次こそ決めなければ・・・・!

 

The last of us

 

まばらな店内を見回すと,アジア人のグループが目についた。先ほどまでは白人を前に躊躇していたが,同じアジア人だとどうだろう,急に自信が湧いてくるではないか。まるで,外国ではマイノリティで肩身の狭い思いをしていたが,故郷ではブイブイ言わせてましたよと言わんばかりの自信が。勿論そんな事実はなく,いつも一人で夕暮れなどを見ていたが,そんな暗い過去もウォッカで流し込み,まっすぐアジア人のもとまで進んだ。

 

目の前に対峙し,何と声をかけるか考えずにここまで来てしまったことを急に恥ずかしく思えた。しかし,今こそ自分を変える時だ。願いをかなえるのに,ドラゴンボール神龍もいらない,いつでも自分の意志だ!と息巻き,

 

ウ,ウェイ!いっしょに踊らない?

 

と決めた。我ながらパンチライン,炸裂したと思った。振り切ったダサかった昔の俺。

 

 

アジア人は,突如として現れた王子を前にほほを赤らめ,ごにょごにょと何かつぶやいていた。店内にとどろく爆音のせいでこの可愛いシャイガールが言っていることが全然聞き取れなかった。思わず唇が触れ合ってしまうくらいの距離まで顔を近づけ言葉を聞き取ろうと努める。

 

・・・・!!

 

What?

 

・・t・・u・・!!

 

What?!

No Thank you!!!

 

は?ゑ?

の,ノーサンキュー?!?!

これは,つまり,え,ちょっとまって。だめってこと!?

 

え,ちょっとまってなんて嘘松しか言わないセリフが自然とあふれた。先ほどまでの「アジア人ならいけるっしょ」と息巻いた自分が急にダサく思えてきた。恥ずかしさでみるみる頬が赤らみ,元々のオレンジ色と混ざって朱色になった。それは京都の紅葉よりもきれいな色だったという。

 

これが,私の初めてのナンパとその残念な結末である。今でも耳元で叫ばれた「No Thank you 」が地獄のフラッシュバックで悪夢として蘇る。因みに発熱すると,ズームインしたがらがらどんに耳元で「No thank you」と言われる,夢のコラボが実現する(夢なだけに)。

 

 

 

ラッキースケベ ~世にも奇怪な物語~

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(第1回)

yaitaonigiri.hatenablog.com

 

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~百年に一度だけ水面に浮上する目の見えない亀が,水面に漂っている木のたった一つの穴に入ってしまうような天文学的確率のこと。またそのたとえ~

 

 

早朝,私はスポーツジムにいたんだ。軽く運動をした後に,バイトに行くのがいつしか習慣と化していたからね。運動をした後,駐車場に停めておいた車に乗り込み,バイト先に向かおうとした。するとね,駐車場の前を自転車に乗った女子高生(あ,女子の学生のことね。年齢は16~18くらい)が通過したんだ。そして,ちょうど私の目の前に来た瞬間,

 

 

ふわりとスカートがめくれた

 

 

 

私は高揚したね!体の至る部分が高揚したね!!こんなにご都合主義な出来事ってあるかな??自分の目の前でスカートがめくれるなんて,コテコテのB級ラブコメでしか起きない出来事のはずだよ?

 

私は,朝からいいことがあったなーって幸せな気分のまま,エンジンをニコニコで始動させた。私のアルバイト先はそのジムから2駅離れた距離にあり,車ではだいたい5分程度かな。道中,早起きは三文の徳とはよくいったものだな~なんて考えながら運転して,そして,職場の駐車場に駐車したんだ。ミラーをたたみ,降車しようとすると,なんと,先ほどの自転車の女子高生が再び現れたんだ!そして私の目の前に来た瞬間,

 

 

ふわりとスカートがめくれた

 

 

一日に二度も自分の目の前で同じスカートがめくれるなんてことがあるだろうか?(いやない(反語))盲亀浮木ということわざが示すような,天文学的確率でない限り,想像しがたいはずだ。ま,私の亀も思わず水面に浮上しそうになっっちゃたけど。今回の件で,21世紀の運を使い果たしてしまったかなとは思ったけど,不思議と微塵の後悔もなかったんだ。でも,ある疑問がふと頭に浮かんだ。

 

2駅離れた距離を自動車と自転車が同じタイミングで走行できるのか

 

ということだ。つまり,最初にジムでチラリズムを目撃した後,ほぼ同時に駐車場を出て,車で5分ほど移動した距離で,再び自転車と遭遇することは果たして可能かということ。

 

多少の信号待ちはあったものの,極端に長い訳ではない。また,ジムと職場の間に極端な近道がある訳ではない。

 

つまり,考えられる要因としては,女子高生が競輪選手ばりのスピードで車に追いついたか,あるいは・・・・・

 

 

 

 

 

はじめから女子高生なんて存在していなかった・・・・??

 

 

 

 

 

 

 

ジムで見たのも,職場の駐車場で見たのも全て幻覚・・・・??

 

ま,まさかそんなことは・・・・ね?

 

ね,そうでしょう?

 

幻覚なんかじゃないよね??

 

先生,私が見た女子高生のパンツは真実ですよね??!!!!

 

 

んん・・なるほど。それは,たいへんでしたね。それで,DachimiNさんのお話によると,女子高生という16歳から18歳くらいの学生?が存在すると・・

 

は?ま,だから,その女子高生のパンツを二度見たけど,あり得ないタイミングだから現実かどうかわからなくなったてこと!!ちゃんと聞いてた?

 

はぁ・・なるほ・・ど。分かりました。とりあえず本日はこれくらいにしておきましょうか。お話お疲れ様でした。こちらの紙を帰りにカウンターに提出してくださいね。新しいお薬も出しておきますので。また明日お会いしましょう。

 

 

 

 

 

ふぅ~

 

 

先生,大丈夫ですか?

 

いや,今日はまたぶっ飛んでいたね(笑)しかし,女子高生って発想は面白いね

 

そうですか?私はすごく気味が悪かったですよ?なんだが性的な欲望がそのまま具現化したようで・・・

 

まぁ,それも仕方あるまい。我々人類が有性生殖を終えて2万年が経つが,0.000001%の確立で有性生殖の名残をもつ個体が発現してしまうのだよ。そういった個体には極度の幻覚と妄想を見てしまうのだ

 

そんな天文学的確率っ・・!まさに,盲亀浮木ですね・・・

 

 

 

 

 

 

 

デレレ・・・!!デレレレ・・・・・!

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yaitaonigiri.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【連載】 第2話 新たな刺客登場・・!?

 「第1話」

yaitaonigiri.hatenablog.com

 

かんたんなあらすじ

ちょろいと言われた私は,喫茶店で手を握られ簡単に恋に堕ちた。

 

 

第2話 新たな刺客登場・・!?

こもった熱と安い芳香剤の香りがブレンドし,不快感に満ちた車内に地元の友人を無理やり押し込めた。友人を誘拐し,件の喫茶店に向かうところである。前回のこともあり,なんとなく一人で行くのがこっ恥ずかしくなったのである。喫茶店は車で20分ほど離れた中々な距離にあるため,途中いくつもの喫茶店をスルーすることになる。友人のじっとりとしたドン引き視線は交差点に置き去り,私は健気に車を走らせ目的の喫茶店まで向かった。15個の喫茶店を横目にしたころ,ようやく到着した。しっかりとセットした髪を入念にルームミラーで確認し,仰々しく店の扉を開いた。

 

大乱闘スマッシュブラザーズ64で鍛えた驚異的な動体視力で,店内を一瞬でスキャンしたが,残念ながらこの日に件の店員はいなかった。あの娘がいないならもう帰ってしまおうかと思ったが,せっかくここまでついてきてくれた友人に示しがつかなかったので,しかたなく一杯やることにした。

 

対応してくれたのは,私(22歳)よりも2周くらい干支が回っている淑女だった。伝票をテーブルに置く彼女の手からは長い経験と苦労が刻み込まれていることを感じさせた。友人と好きなツナの話(ちなみに私は横綱)など他愛ない話をした後,店を出ることにした。レジには,先ほどの淑女がいらっしゃった。

 

 

私は前回と同じように絶対お釣りが生じる財布からお会計を支払った。

 

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(絶対お釣りが生じる財布)

 

淑女は私が支払った紙幣を受け取り,いくつかのお釣りを

 

 

 

 

 

 

 

私の手をがっしりと握りながら渡してきた。

 

 

 

 

 

 

 

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どくん・・・

 

エヴァンゲリオンみたいなエフェクトが入るのを感じた。え・・ちょっ・・・淑女・・?!非接触が叫ばれるこのご時世に濃厚接触?!・・なぜ?・・・まさか・・

 

 

 

 

 

 

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淑女・・・参戦っ!?(イメージ画像)

 

 

 

現時点で考えられる案は大きく分けて2つである。

 

1つ目は,元々この店のマニュアルでお釣りを渡す時にはお客様の手をがっしりと握って渡す,ということになっている。

 

2つ目は,前回の可愛い店員,今回の淑女共に,この私を堕としにきているということ

 

 

1つ目の案は,非接触が叫ばれる現在の社会情勢を鑑みると考えにくいので,2つ目の案の妥当性が非常に高い。

 

 

手のひらに残るぬくもりを感じながら,「また来よう」と誓うチョロい私であった。

 

 

つづく・・・

 

 

 

 

【連載】 第1話 チョロい男と可愛い店員

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このシリーズは現在進行形で私の身に起こっているしょうもないことを連載形式で述べる(つもりの)ものである。

 

話は遡ること,3年ほど前・・当時,大学に入学して浮かれていた私は自身が笑えない程モテないことに気が付いた。花のキャンパスライフとは真逆の鈍色の大学生活だった。そこで,プライドを全てドブに捨て,「私はなぜモテないのでしょうか」と真顔で友達に相談した。その友人はいつも「キモ」,「ウザ」,「クソ」と二文字以上で会話できないような人物であったが,私のこれまでにない真剣さに心を打たれたのであろう,改まった表情でアドバイスをくれた。曰く,「お前は女から見ると『チョロく』見える。ちょっと優しくしたら速攻で私のこと好きになるだろうなって思えるから,そんなチョロい男は全然魅力的に映らないよ」と普通にアドバイスをくれた。

 

ありがたいアドバイスを受けて,私は激昂した。なぜなら気に食わなかったからである。自らアドバイスを仰いでおいても気に食わないものだったら全力で否定するのが俺のSTYLE(生き方)だ。「ちょ,ちょ,チョロくなんかないわ!!!!」とザコキャラのようなセリフを残し,部屋を飛び出た。「お前はチョロい」という耳に残った言葉をかき消すために華やいだ街を全力で駆け抜けた。そう,俺様はチョロくなんて・・・ないんだ・・・・!!

 

そして,時は戻り,現在(2020年6月)。コロナによる外出自粛も徐々に緩和され,以前のように外食に行くことができるようになってきた。たまたま集中して行いたい作業があったので,普段は行かない少し離れた喫茶店に入った。カランコロンと軽快に扉が空いた。入口に設置してある除菌スプレーを手に馴染ませ,ふと目を上げると,まぁまぁ可愛い店員がいた。まぁまぁ可愛いなと思い席に着くと,まぁまぁ可愛い店員が注文を聞きに来てくれた。まぁまぁ可愛い店員は,結構可愛い声で注文を取り,その後,結構可愛い店員はコーヒーを持ってきてくれた。結構可愛い店員はコーヒーを机に置き,かなり可愛い店員が砂糖ミルクはいるかと尋ねてきたので,「いらない」と可愛い店員に返した。

 

そして,1時間ほど滞在した後,会計をお願いすると,どうやらこのご時世に珍しい現金専用のお店だった。私の財布は以下のようなもので,

 

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ぴったり払える小銭がないため必然的にお釣りが生じてしまう。紙幣で支払いをすると,可愛い店員はお釣りとしていくつかの小銭を

 

 

 

 

 

 

私の手をがっしりと握りながら渡してきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

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どくん・・・

 

エヴァンゲリオンみたいなエフェクトが入るのを感じた。非接触が叫ばれるこのご時世に濃厚接触?!・・なぜ・・・ってゆーか・・・

 

 

 

 

 

 

 

めっさ,可愛いいやんけ・・・・

 

 

 

 

 

 

そう,俺は死ぬほどチョロい男だったのである。やっぱりあの友人のアドバイスは正しかったのだ。

 

カランコロンと軽快な音を立て扉がしまる。いや,これは後に続く波乱の警戒だったかもしれない。そんなこともつゆ知らず,間抜けな顔で「また来よう」と誓う私であった。

 

つづく・・・