はじめに
「100パーセントなんて100パーセントありえないよ」というジョークがあるが、まさにこの世の真理を突いた素晴らしい表現だと思う。言い換えると、この世の中に存在する全てのものは完全ではないということだ。
例えば、明日が100パーセントくるとは限らないし、目の前に存在する物体も100パーセントその物体であるという保証はどこにもない。どんなものにも例外があり、100パーセント包括した物体や概念はないのだ。100パーセント勇気もウソ。
この事実自体は悲しいものかもしれないが、私は仕方のないものとして受け入れている。この世に絶対的なものはないのだ。私が現在真剣に交際しているルネちゃんに対する愛情も同じである。いつも完全に彼女を包み、全てを理解しようとしているつもりだが、どうしても「漏れ」があり、私はルネちゃんを完全には受け入れきれていない。この前のデートで、そのことを改めて思ったので、証拠写真を撮った。以下に添付する。
のろけた写真なんて公共の場に載せるべきでないのは重々承知しているが、現在真剣交際している、ねるねるねるねのルネちゃんをアップロードした。
ルネちゃんは私を信頼し、その柔らかな美しい肉体を私に差し出してくれるのだが、どんなに丁寧にルネちゃんの思いや愛情を汲み取ろうとしても、写真の通り、汲み取りきれない彼女の思いがあり、残してしまうのだ。
私は悲しい。彼女を完全に理解したい。
先程は完全なんてないと言ったが、本当にこのルネちゃんに対する熱い思いを不完全のまま終わらせてしまっていいのか?彼女を完全に受け入れる(食べる)ことは本当にできないのかっ...??
いや、1つだけあるじゃないか!
口の中でねるねるねるねを生成すればいいのでは?!?!?
一般的ねるねるねるね作り方
ねるねるねるねは「1ばんの粉」、「2ばんの粉」、そして、「トッピング」から構成されている。1番の粉に水を入れ練ると、
このようになり、さらに、2番の粉を入れると、
色が変わりフワフワになる
そして、付属のトッピングをつけて食べる。
おいしいね!ってバカヤロウ!こんなやり逃げみたいな食べ方が許されてたまるか!トレーに残った彼女の涙を見ろ!
(トレーに残ったルネちゃんの涙)
私はこれを回避するために、これら全ての工程を口で行うことにした。もう、ルネちゃんを傷つけたくないんだ!私はルネちゃんを完全に愛したい!!
口で作る
というわけで、口で愛を育むことにした。
まずは「1ばんの粉」を
口に入れ、
すかさず水(5cc)を飲む
そして、高速口内シャッフル
この時点では、まだ少し粉っぽい。結構むせるので、こぼさないように注意だ!
クチュクチュで粉のダマがなくなってきたら「2ばんの粉」を
口に入れる
!!!!!!!!!
泡泡になった!!急にカサが増すので、こぼさないように注意だ!
最後にトッピングを
流し込めば.....
サイコーだ!!
口の中全体が大好きなねるねるねるねで満たされた!この感情をどのように表現するのが正しいか定かではないが、まっさきに思い浮かんだ言葉は酒池肉林だった。肉や酒が最高の贅沢だった時代にこの口内ねるねをやっていたならば、「ねる池ねる林」になっていたことだろう。そう言ってしまうほど快楽と官能の全てが口内で起きたのだ。まさに口内ビックバン。そしてもちろん、トレーは
この通りピカピカ。こうして、ついに私はルネちゃんの思いを全て受け入れることができたのだ!
口は災いのもとと言うが、物理的な感覚器としての口は災いどころか完全なる愛をもたらしてくれた!ルネちゃんを1ミクロンも残さず食べることができたことで、私は完全に彼女を理解することができたと思う。
私が完全に彼女を理解した結果わかったことは、口内ねるねはマジで文字通り1口で終わってしまうからコスパ悪すぎということだ。108円/口って、40円/口のマックナゲットよりコスパ悪いぞ?(注釈: コスパの良くない贅沢品の例えとして唯一思いついたのがマックナゲットだったという悲しいくらいの育ちの悪さ)。彼女の全てを理解した結果、当然ながら彼女の欠点も理解してしまったのだ。
結論
世の中には知りたいことがあるのと同時に知りたくないこともある。完全に何かを理解するというのは常に良いこととは限らないのだ。ねるねるねるねを完全に食べたいという夢はかなったが、同時にねるねるねるねは最高という夢から覚めた。人は完全を目指し、完全に泣くのだ。
したがって、必ずしも完全を目指す必要はないのかもしれない。むしろ、不完全であるという喜びすらあると考えられる。知らないということはワクワクやドキドキを与えてくれるし、もっと上を目指す伸びしろがある。これからは、不完全であるという喜びに浸りたいし、寧ろ積極的に不完全でありたい。だから、山岡くんに借りた1000円も完全には返さず、400円だけ返せば良い。別に返したくないというわけじゃなくて、あえて返さないことで山岡くんに喜びを与えたい。返したくないというわけではないのだ。あえて返さない。あえてだ。返したくないというわk..