世の中のだいたいの悩みはかいけつゾロリが解決してくれる

という大変な事実に気がついた21歳の夏である。

f:id:yaitaonigiri:20190701102852j:image

かいけつゾロリと言えば、小学生に絶大なシェアを誇る大人気児童書だ。ストーリーを簡単に説明すると、いたずら好きだがどこか憎めない狐のゾロリと豚2匹が、様々な問題や依頼を圧倒的スケールと爽快さで解決するドタバタアクションコメディーだ。当時の私は、図書の時間など、どうしても本を読まないといけない時に、比較的絵が多くて読みやすいからという理由だけで読んでいた。しかし、この本はそんな低俗な理由で読むべきでない「凄み」があったことを当時の自分は知らなかった。そう、かいけつゾロリは日常から国際問題までのあらゆる問題を解決できるポテンシャルがあるのだ。今回は、そんなかいけつゾロリメソッドをケーススタディ形式で学んでいきたい。

 

 

ケース1 (10代、男性、小学生)

「ぼくは今中学受験をするために毎日勉強を頑張ってます。でも、本当は受験なんてしたくないんです。ママが名門私立出身なので、僕もそこに行かせようと必死なのですが、僕自身は小学校の友達と一緒の公立中学校に行きたいです。でもわざと手を抜いて試験に落ちるのも躊躇われるし...どうすればいいですか?」

 

こたえ 「おならで学校をふきとばす」

 

ケース2 (40代、女性、小売店勤務)

「子どもも大きくなったというこで、今年からパート社員として再び働くことにしました。しかし、その職場の上司は非常にセクハラが多く、毎日辛い思いをしています。誰かに相談しようにも地方の昔ながらの男社会ですので、きっと揉み消されるのがオチだと思います。私はどうすべきなのでしょうか。」

 

こたえ「おならでその職場から脱出する」

 

ケース3 (50代、男性、会社員)

「あるプロジェクトのリーダーを任されているのですが、私の見積もりミスで100億円の損失を出してしまいました。それ以来会社での風当たりが強く、自主退社の圧力をかけられています。もちろん今回の件は自分のミスが原因なので責任は感じているのですが、まだ高校生の娘が2人もいるのでどうしても仕事を辞めるわけにはいきません。どうすれば、100億円の損失を取り戻せるでしょうか」

 

こたえ「決算書にある「-100億」のマイナスの部分にひじきを縦向きに置けば+100億になる」

 

ケース4 (20代、女性、大学生)

「わたしは毎日が楽しいです。楽しい友達と優しい彼氏と過ごす毎日は輝いています。でも、いつかこんな日々が終わってしまうという事実が怖いのです。永遠に続く幸せなんてないという事実が怖いのです。苦しみなんてない、楽しい日々が続けばいいのに...」

 

こたえ「さむいダジャレで楽しかった日を凍らせて保存する」

 

 

ケース5(70s、male、president )

「敵対国の核保有は由々しき問題だ。彼らがその姿勢を貫くとしたら、こちらは戦争という手段での解決しかないと考えている。世界の平和と秩序のためにはこれしかない。違うだろか?」

 

こたえ「おならで核をふきとばす」

 

いかがだったであろうか。老若男女が抱えるあらゆる問題の解決策はもうすでにかいけつゾロリが教えてくれていたのである。何か嫌なことがあれば、おならで大気圏を離脱して逃げればいいし、逃げられない場合はおならで全部吹き飛ばせば良い。これは、バカバカしく思えるかもしれないが、私は現代人にとって必要なスキルだと考えている。つまり、かっこ悪くてもいいから逃げるということだ。我々は社会のステータスや人間関係に縛られて、しばしば引き受けたくない問題や抱えなくてもいい悩みから抜け出せない時がある。そんな時に必要なのは、プライドや体裁を気にせずに思い切って逃げることだ。嫌なものがあるなら吹き飛ばせば良い。どーしようもないと思ったらオナラで逃げればいいのだ。おならで全てを解決するような下品根性が今の我々には必要だと思う。オナラのためのガスを腹にいっぱい貯めよう。腹豊か。