寂しい奴らは、西友に集合っ!(笑)

近所の西友に行く度に、値段の安さと客のカオスレベルに驚嘆するんだよなぁ(笑)

 

まず、買うつもりだった商品をやっぱりやーめたといってその辺にほかっていくのは、基本中の基本。洗剤は白菜コーナーに、鱈はお菓子コーナーに、どこに何があるかワクワクだよね!^_^ 気分はまるで宝探しだね〜ド、ド、ド♪ってドンキホーテちゃうわ!!(ウホッ)って、それは、びっくりドンキーの方や!(2重ツッコミ〜!1本!)

 

少年「すけべ博士〜2重ツッコミって何ー」

 

すけべ博士「おほん、2重ツッコミとは、自分でツッコんだボケに対して、さらに別のボケを被せてさらにさらにそこに突っ込むという高等テクじゃよ。高等テクといえば、ワシのフィンガーテクは指折りじゃよ?指なだけに(\どっ/)(HAHAHA)って、なんでオーディエンスが多国籍なんだよ!!(2重ツッコミ〜!一本!)」

 

そして、ショッピングカートの違法駐車パレード!!出入り口付近に乗り捨ては素人。玄人は最初はカートでたっぷり買い物をするつもりだったけど意外と買うものが少ないと気付いて、その辺の通路でカゴだけキャストオフするぞ!(チェーンジビートゥー!)

 

あとは普通にチャリも違法駐輪場してるぞ!一般的スーパーマーケットよりもチャリ通の割合が異常に高いのも相まって、チャリ置き場は常にパンパン。だから駐輪スペースはall around the world !あちらこちらに停めまくれ!!古代の中国の偉いお坊さんはこの状況を見て、「西友的客地雷源以外駐輪如(西友の客は地雷原以外はどこでも駐輪する)」って揶揄したんだって!うける!(笑)

 

極めつけは、レジ後袋詰めエリアでのサイファー、つまり、ラップ合戦だ!袋詰めエリアでは、お互い会話するわけではないけど、異常に独り言をいう奴が多いぞ!!

 

(まずはエントリーナンバー1、極小袋に商品を詰める〜GGY(ジジィ)〜〜〜〜)

 

GGY「ちっ、入らん、なんでや、入れや、コラ」

 

HOOOOOOOOOOOOO!!!

 

(yeah,怒りのビート、激アツだね〜!続いてナンバー2!!レシートの内容を疑う〜超懐疑主義〜GGY!!)

 

 

ジャラジャラジャラ、かき乱す財布

 

クーポンでいっぱい、ありえないサイズ

 

「あれ?なんかおかしいぞっ」て、飽き足らず合図

 

よこすお前、何がおかしいの

 

レシート覗き込んじゃってさ、いつまでも財布の残金とにらめっこ

 

ググっても答え出ないインターネット

 

安心しろここは深夜営業

 

ひらめいた?審査結果?いくのか二者面談?

 

走るお前はレジに直行!文句垂れる、でかい声だ相当

 

少し返金?それは献金?(たった10円!)

 

満足げに咥えるパイプ

 

レジの女泣かせて帰る

 

力でゴリ押し、まるでアイク(天空っ!!!!!)

 

(yeah!yeah!盛り上がってきたね〜!このように、西友の袋詰めエリアではB-GGY(Bad ジジィ)達の魂のラップが聞けるぞー!みんなも check it out し•て•く•れ•YO☆!!)

 

 

 

あ、このジャガイモ入れるの忘れてた(笑)

(ガサゴソ)

 

 

少年「ママ、なんであの人袋入れながらずっと喋ってるの...?」

 

ママ「ダメ!見ちゃいけません!!今度からこの西友に来るのはやめましょう」

エンドレス・ジジイ

あれは雨が激しく降る日のことだった。

 

朝から降り続けた雨は,終業時間になっても止む気配を見せなかった。バイクで通勤しているため,この雨の中バイクで帰ることはできれば避けたかった。しばらくしたら止むかもしれないと思い,休憩室で止むまで待つことにした。願いを込めて窓の外に目を移すが,天は私をあざ笑うかの如く,一層雨の勢いを増すだけだった。陰鬱な気分に飲み込まれそうになったが,冷えた体をコーヒーで温めることで少しでも活力を得ようと努めた。熱い苦みがのどを通過し,何とも言えぬ安堵感が腹の底から湧き出た。

 

 

一息つくと,見慣れない顔が休憩室にあることに気が付いた。新人と呼ぶには程遠いその老爺は,齢にして80はくだらなそうだ。失礼ではあるが,年季の入った帽子と黒いジャンパーからは,身分の高さは窺えなかった。しかし,事務のおばさんや年配の社員たちが畏まった態度で接している様子と話の内容から察するに,かつてこの会社で働いていた人だということが分かった。怒鳴るような話口調と最悪な滑舌でほとんど何をいっているか分からなかったし,周りの人達も腫物に触れるような態度で接していることから,それほど歓迎されていないことが見て取れた。めんどくさそうな奴が来たなぁ。そんなことを考えていると,目が合ってしまった。

 

老爺「お前,"#$%&%$#か??

 

私「え?

 

老爺「だから,#$%&%$#っていってるだろ!!

 

 響く怒号。ついに矛先が若者に向いてしまったと狼狽する周りの社員たち。まずい,なんとかしなければ。おそらく,質問の内容としては,私の身分を問うたものだろう。さしずめ,アルバイトと言いたかったが,Dをデーという年代には少し難しかったのだろう。

 

私「ええ,すみません。その通りです。

 

老爺「そうか。長いのか?

 

私「いえ,まだ1年も経ってません

 

老爺「ワシ50年

 

え?ああ,こんなところでマウントを取ろうとしているのか。突然のことで,少し狼狽してしまったが,すぐに体制を立て直した。こういうジジイはおだてとけば勝手に気持ちよくなってどこかに行ってくれるだろう。

 

私「えー!すごいですね大先輩じゃないですか。

 

老爺「ワシが働いてた時は事務所はここじゃなくて,2,300m離れたところにあったんや

 

老爺「冬は寒くて,夏は暑くて最悪だったわ!!

 

私「大変でしたね..」

 

老爺「お前,箱根出張したことあるか??

 

私「いえ

 

老爺「ワシが箱根に出張に行ったときは周りに浴衣の客がおったもんで,ムカついてぶっ殺したくなったわ!!

 

 私「はぁ

 

老爺「で,名古屋に帰ってきても事務所がよぁ,こことは違うとこにあってよぉ。2,300m離れたところにあったんだけど,夏は暑くて冬は寒くて最悪だったわ!

 

私「...え?あぁ大変でしたね..

 

老爺「.......

 

私「.....

 

私「....

 

私「....ハハハ

 

老爺「なぁに笑っとんだ!お?お前箱根出張したことあるけ?

 

私「いや,ないですよ

 

老爺「ワシが箱根に行ったときな,浴衣着た客ばっかでムカついてぶっ殺したくなったわ!

 

私「...ハハハ

 

老爺「なぁに笑っとんだ!お?お前,この事務所来てどれぐらいだ?

 

私「いや,まだ1年も経ってないですよ

 

老爺「ワシ50年

 

私「...!?す,すごいなぁ...

 

老爺「ワシが働いとったときはな,事務所はここじゃなくて2,300m離れたところにあって,夏は暑くて冬は寒くて最悪だったんじゃ

 

私「た,たいへんでしたね...

 

老爺「.....

 

私「.....

 

老爺「....

 

私「....ハハハ

 

老爺「なぁに笑っとんだ!お?お前箱根出張したことあるか?

 

 

 

まずいことになった。どうやら私はジジイの無限アリ地獄にはまってしまったようだ。

 

 同じ話が繰り返され,それに対して返答を見つけられず沈黙の後,愛想笑いをするとそこを引き金に同じ話が展開される最悪の無限ループだ。この状況どうしたものか。この無限ループにしばし身をまかせて,助け船が来るのを待つか。幸いループは,旧事務所,箱根出張,勤務年数マウントの3要素という比較的楽な話題なので,返答も適当で良い。依然として雨は降り続けている。しばし,この流れに身をまかせ,雨が止むまで待つことにしよう。

 

私「箱根出張をしたことはありません

 

老爺「ワシが箱根に行ったときな,浴衣着た客ばっかでムカついてぶっ殺したくなったわ!

 

私「...ハハハ

 

老爺「なぁに笑っとんだ!お?お前,この事務所来てどれぐらいだ?

 

老爺「ワシ50年

 

私「...!?

 

私は少しの違和感を覚えた。それは,勤務年数に対する私の答えを待たずして,老爺が先に答えてしまったことではない。そういうことはジジイにはよくあるのだ。そんな些細なことではなく,もっと大きな枠組みで生じたズレが私の違和感の原因だった。しかし,それが何なのかはわからない。首筋に一筋の嫌な汗が伝わった。

 

私「50年かー....スゴーイ

 

老爺「....

 

私「....

 

老爺「...

 

老爺「昔はバッタで人をどやしたりな

 

私「!!!!!!!!!!!

 

そうか。違和感の正体はこれだったのだ。このジジイの技は純粋なジジイ無限ループではなかったのだ。ジジイは拡張型無限ループの持ち主だった。拡張型無限ループとは,一見一定の要素を有するループに見えるが,カタツムリの殻のように,そのループの要素は段々と大きくなっていくのだ。つまり,先ほどまでは旧事務所,箱根出張,勤務年数マウントの3つで構成されるループだったが,ここに,昔のやんちゃエピソードを加えた4つになり,さらにその数は今後増す見通しとなってしまった。これは,ループから抜け出すのがますます難しくなってしまった。何とかして,抜け出さねば...

 

老爺「....."#$%&'&%$!!!

 

私「え?

 

老爺「だから!!昔はバッタで人をどやしたりしとったって言ってんだろ!たわけが!

 

返事を待っていたのか。可愛らしいところもあるな。

 

私「バッタ...ですか?

 

老爺「あ?お前バッタも知らねーの!バッターだよ!野球の!!

 

私「あ,バットですか。怖いですね

 

老爺「おう。昔はバッタで暴れまわってな

 

老爺「昔は事務所が2,300m離れたところにあったんだけど,そこは夏暑くて,冬寒くて

 

私「うわ,すごいなー

 

老爺「箱根でぶっ殺したくなってな

 

私「やば

 

老爺「50年

 

私「すご

 

老爺「バッタで暴れて

 

私「バットですね

 

老爺「50年

 

私「ハハハ

 

老爺「何笑っとるんだ..!!お前,箱根行ったことあるか?

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老爺「お前この事務所来て何年だ?

 

私「まだ,50年ですよ

 

老爺「ワシ,100年

 

私「うわ,すごいな

 

老爺「お前,箱根行ったことある?

 

私「いや,ないです

 

老爺「浴衣のやつらぶっ殺したくなってな

 

私「ハハハ

 

老爺「何笑ってんだ!お?お前この事務所に来て何年目だ?

 

私「まだ50年です

 

そう,あれから50年経った。結局,ジジイの無限ループから抜け出せないまま私とジジイは同じ会話を50年続けている。途中,2度に渡る大規模な核戦争,大地震,巨大隕石落下など,世界は混沌の極みを経験したらしい。秩序は崩壊し,世界のしくみは変わった。刹那的な考えは,人類と自然の共存という考えに変わった。一部の人だけが富を独占するしくみは,皆が等しく富を受けられるように変わった。特定の人種が特別に良いとか悪いとかいう考えも変わった。世界は変わったのだ。しかし,ジジイの話は変わらない。社会の趨勢という激流に抗うかの如く,ジジイの話す内容は全然変わらない。ジジイは依然として問いかける。箱根に行ったことあるかと。きっと私が何と答えようと,ジジイは浴衣のやつをぶっ殺したくなったエピソードを言うのだろう。その変わらなさが一種の安心感となり,口角を上げさせる。

 

この会話に生産性などないかもしれない。しかし,雨はまだ上がりそうもないので,もう少しこの会話に付き合ってみようと思う。

加藤くんがきた!

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 陰陽,それは,光と闇,正義と悪,太陽と月。相反するように見えるものも,すべて表裏一体の関係でつながっているということを表した考えだ。闇が無ければ光がないし,誰かの正義は他の人から見れば悪,といった具合だ。

 

しかし,怠け者の我々はついつい二元論的思考で考えてしまう。善か悪か,正解か間違いか,おっぱいかおしりか。確かにどちらかと決めつけらる方が深く考えなくてよいので楽ではあるのだが,そういった短絡的な考えでは,見えない部分もあるかもしれない。

 

ここに,一人の少年がいる。彼は,正義か悪か。陰か陽か。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私が通っていた公立中学校は,全国どこにでもあるような,一般的な公立中学校だった。一般的ヤンキーがいて,一般的問題行動を起こし,生徒全体の連帯責任でアオハルを噛みしめるといったよくある学校だった。

 

 

 

 

そんなしけた学校に加藤君はやってきた。

 

 

加藤くんは、第2ボタンまで卍解、眉剃り、色付き靴下と、我々の公立中学校では、指導対象の数え役満といった出で立ちで登場した。当然,地主ヤンキー達に一瞬で目をつけられていた。

 

この設定だけ見ると,一匹狼のヤンキーが他のヤンキー達と激しい抗争をする様でかっこよく思えるかもしれないが,現実は非情だ。加藤くんは普通にボコボコにされていた。当然バリバリヤンキー達とは上手くやっていけないし,その見た目から,誰も彼とつるもうとはしなかった。しかし,あるグループだけは,彼に歩み寄ったのだ。

 

 

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加藤くん「それではこのグループからクエスションです。孤立を極め,救いがないと思われた俺の学生生活に現れたグループとは何でしょう。ヒントは,他の誰かにはなくて,俺にしかないことです。

 

デレレデレレデレレデレレテーーーー!!!!!

 

草野仁さァ,第一問から難問が来ましたが,どうでしょう黒柳サァン

 

黒柳徹子こーなの簡単すぎでございますよ。かーたんすぎで反吐が出ますよ。

 

野々村真すごいなぁ!!徹子さんは!!

 

黒柳徹子答えは,ズバリ『ヤンキーにあこがれるけど,本物のヤンキーには全く相手にされない女』でございます。間違いございません。

 

野々村真「すごいなぁ!!徹子さんは!!」

 

草野仁ほうっ・・!自信満々ですね。では,何のひとし君を賭けますか

 

黒柳徹子金の・・・いや,草のひとし君を賭けます。

 

草野仁ほうっ・・・!!私自身を賭けるおつもりですか...!

 

黒柳徹子その通りでございます。正解したら私のものとなり,一生奴隷としてその生涯を全うしていただきます。失敗したら,貴方自身が没収となり,1050年地下行きでございます

 

草野仁なるほどっ・・・!!詰みっ・・という訳ですか!!

 

野々村真「すごいなぁ!!徹子さんは!!」

 

草野仁では,注目の正解どうなっているんでしょうか。正解こちらです

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歩み寄ったグループとは,「ヤンキーにあこがれるけど,本物のヤンキーには全く相手にされない女達」であった。

 

 

 

 

 

それでは、このクレージーガールズたちを紹介しよう!まずは、リーダーのブロブフィッシュみたいなやつ!

 

 

 

 

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ブロブフィッシュ

 

少女漫画にでてくる性悪女のエキスを母乳代わりに飲んで育ったぞ!

 

 

 

星のカービィのクーみたいなやつ!

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星のカービィ クー)

 

星のカービィのクーにそっくりだ!!

 

 

そして、寝起きのボノロンみたいなやつだぁ!

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(ボノロン正常フォーム)

 

 

 

この愉快なメンバーが、加藤くんに急接近した!!

 

 

その様子を他の人たちは白けた目で見ていた。そこには恨みや妬みといった類のものはなく、ただ薄い嘲笑の眼差しが向けられていただけだった。そして時々思い出したように「ブロブフィッシュと加藤くんは付き合っている」と面白半分にからかうだけだった。

 

 

 

そんな折にある噂が急速に発達した。

 

 

 

加藤くんがブロブフィッシュヤッた

 

 

 

ヤるという大人の響きがエンジン全開の男子中学生を捉えることは想像に難くない。未知の領域に対する畏敬と恐怖の念、そして,よりによってあのブロブフィッシュの肉に没入したという生々しさと気色悪さが我々を掴んで離さなかった。この噂はすぐに広まり、ますます加藤くんは嫌われる一方で、密かに勇気ある冒険者と慕う層も出てきた。私もその1人だった。

 

というのも,加藤くんは2流ヤンキーではあったが、どこかあどけなさと素朴な感じがあり、私は嫌いではなかったのだ。絶対プライベートでは遊びたくはなかったけど、たまに一緒に帰ったりして、話を聞いていた。そして、彼は惜しむこともなく話してくれた。

 

どういう経緯でブロブフィッシュとやったのか

 

ブロブフィッシュの豊満な裸...

 

ブロブフィッシュの淫らに揺れる声...

 

ブロブフィッシュの秘門...

 

 

その全てが私にとって新鮮だった一方で、鮮度が良いことは必ずしも良いことではないと知った瞬間でもあった。

 

 

  

そして,「ブロブフィッシュとヤッた」という噂が収まってきて、皆が加藤くんに対する興味を失い始めた頃、この噂はやってきた。

 

 

 

 

加藤くんが寝起きのボノロンとヤッた

 

 

 

 

衝撃だった。寝起きのボノロンとヤれたというヴァイタリティーもそうだし、同じグループの女2人に唾をつけるという禁忌を平然とやってのける非人道性も各界に波紋を呼んだ。

 

 

残念ながらこの噂により、大半の生徒からは気色悪がられ、烈火のごとく嫌われていた。だが、私は気になった。一体、こいつは何を考えているのか。彼の目から見た世界はどんな世界なのだろうかと。

 

 

ある時、私は噂の真意について尋ねた。正確すぎる描写と聞きたくない詳細な情報が噂の真実性を物語っていた。

 

そして、自分にとっては遠い存在だと思っていた性行為もあのボノロンでさえもやっている普遍的行為なのかと知った瞬間、世界の道理を悟った心地がした。良い意味でも悪い意味でも私の世界にとってのパラダイム的転換だった。

 

 

その後、彼に関する噂はパッタリとやんだ。私もその後彼と話した覚えはない。もしかしたら、転校していってしまったかもしれないし、卒業式を一緒に迎えていたかもしれない。しかし、そんな些細なことは大した問題ではない。ただ、無邪気に「ボノロンの穴が意外と小さかった」と笑う彼の姿だけが、我が脳裏に永遠に焼き付いている。

 

 

 

普通に消えて欲しい記憶である。

 

 

 

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テテテレーテレレーテレレレン!!

 

 

奴隷仁「黒柳さん,お見事でした。

 

黒柳徹子誰が喋っていいと申し上げたのでしょうか。(拳ダコだらけの右手を掲げる)

 

奴隷仁「ビクッ!!!

 

野々村真「すごい...なぁ...テツコ..さ..んは....ドシャッ!!(崩れる音)」

 

奴隷仁「野々村君!?!?脳天に電極が突き刺さって,操られている!?!?

 

黒柳徹子あら,案外脆かったですわね。まぁ,貴方も私の癪に障ったらどのような結末になるかは想像できたのではないですか。

 

奴隷仁「どうか...ご慈悲を..

 

黒柳徹子それでは,ワタクシの言うことは何でも従うと誓いますね

 

奴隷仁「ハッイ!もちろんです...!!

 

黒柳徹子富める時も,貧しき時も.....従うと誓いますか?

 

奴隷仁「...??はい!もちろん

 

黒柳徹子健やかなる時も,病める時も.....死が2人をわかつときまで誓いますか?

 

奴隷仁「......?!?

 

黒柳徹子一生...私のそばにいてくれますか??////

 

奴隷仁「世界...ふしぎ...発見ッ!!

 

デデレレーデレレー!!世界ふしぎ発見!また来週!!

体調不良の原因を分析する

はじめに

幼少期は月に1回は熱が出るほど病弱だった。成長し,そのような高頻度で病気を引くことは無くなったが,それでも1年に1回ほどは笑えるほど体調を崩す。つい先月も体調を崩したのだが、その際に私は体調が悪くなるときの法則性を見出したような気がした。もしも,自分の体調不良の原因を的確に把握できれば,今後体調を崩すこともなくなるかもしれない。そこで今回は,最近の体調不良の状況を分析し,原因を突き止めたいと思う。

 

ケースファイル

No1 テクテク事件

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症状:風邪・熱

時期:今(3月)

経緯:春休みということで,ニューヨーク→ワシントンDCという旅行に行った。ニューヨークでは,地下鉄のホームを間違えたら逆サイドに行けなかったので泣いたり、改札がボロすぎて3ドル吸われて泣いたりするなど,良い思い出がなかった。そこで,移動は極力地下鉄を使わず歩こうと思って歩きまくった。すると,

 

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バケモンみたいな記録を2日連続でただき出した。足の痛みに悲鳴をあげながらもワシントンDCにたどり着き、予約した安宿でしっかり休もうとした。

 

 

しかし,その安宿は自分以外に5人が生活する木造の古い家だったので,誰かが立つたびにチョケプリィィ!!!とトゲピーの鳴き声みたいなのが響き全然眠れなかった。あと,扉が無かったので、セキュリティ的な面で怖かったのも要因になりさらに眠れなかった。

 

次の日起きて立つと,足が痛すぎてまともに歩けず,悪寒がすることに気がつく。結局,その日は出歩くことを諦め、1日しっかり寝て回復を試みた。しかし,やはり誰かかが立つとチョケプリィィ!!!と音が響き全然眠れなかった。そして体調は悪化して、泣いた。

 

考えられる原因:肉体疲労×睡眠不足×ストレス

 

No2 バカバカ事件

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症状:腹痛,熱

時期:7月

経緯:以下自分の日記から抜粋;今日は●●(友達)さんに焼き肉をおごってもらった。午後4時に。なんでこの時間にと思ったけど,ネクタイももらって嬉しかった。その後,お腹いっぱいのまま部活に行った。マジでお腹いっぱいだったのできつかった。何とか終えたので帰ろうとしたら▲▲(友達)に会い,サイゼリアにいった。まだお腹いっぱいだったので,ご飯は買わずドリンクバーをがぶ飲みした。

 

 

 

 

その後、お腹にメロンソーダーと焼肉がたっぷり入った汗まみれの男が、クーラーのかかってる部屋で風呂も入らず寝たら何が起きたかは想像に難くないだろう。

 

考えられる原因:バカ

 

No3 ガブガブ事件

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症状:熱

時期:7月

経緯:上海の大型プールに行った。そこで調子に乗って,イナズマイレブンの必殺技「ウォーターベール」の真似をしていたら,多分メチャクチャ汚いプールの水をガブ飲みしてしまった。「ウォーター食べる」っつてね。その後案の上,体調を大いに崩した。

考えられる原因エイリア学園

 

考察

最近の大きな体調不良の原因を考えると,最も根源にあるのは,「調子に乗る」ということではないかと思った。例えばNo1のテクテク事件も,自分こんなに歩けるっしょっと調子に乗って,2日連続で長距離歩いたし,No2アホアホ事件も,「焼き肉→運動→冷たい飲み物→クーラー」なんてコンボは,調子に乗っていない限りしないはずだ。こういった調子に乗った行動が,結果的に肉体疲労を引き起こしたり,免疫力が低くなるような環境に引きずり込んだりするのではないだろうか。実際,私の大好きなB'zも「Mr.Rolling Thunder」という歌詞の中で

 

”調子こいてれば しっぺがえしBaby 病気になるのもそのひとつだけど”

 

と歌っているのだ。

 

このことからも、鷹を抜くって無茶苦茶なことをすると良いことがないことがわかる。調子をこくことなく真面目に生きてみたいものである。

 

 

つーわけで,ま,ちょずいてると,ま,完全DOWNしちゃう感じ?,だから,まーあんま,ちょずかずに,しっかり生きたほうが良いよっていゆう系の話でしたわ。うーわ,オレつかんじゃったわー,今ので完全にコトワリをつかんじゃったわー,円環の理て?まどか☆マギカwwwつってねwwww,やっぱ,オレ,才能あんのかなー,神髄に限りなく近い系男子だわwww,ってか神髄の髄ってムズ過ぎwwうけるwww

 

 

 

 

 

 

熱が出てきた。

旅に出た Final

 

yaitaonigiri.hatenablog.com

 

 

はじめに

7月24日,満を持して日本一周の旅に出た。期間は大学が始まる10月までの約2か月間。最終的には,目標の日本1周を直前にしてバイクの故障があり,断念してしまったが,とにかく生きて帰ってこれた。バイクも無事手元に帰ってきたので,改めて旅の振り返りをしたい。もしも今後旅をしたいと考えている方がいたら,参考にならないと思うが一応目を通していただきたい。

 

旅の予算

 2か月間死ぬほどバイトをした結果,45,6133円稼いでいた。そこからバイクのローンや諸々を引いた結果,手元に残った30万円が今回の予算だった。単純に60日で割ると,一日当たり5000円であるので,これだけ聞くと案外楽勝なのでは?と思われるかもしれないが,これがかなりギリギリなのである。

 

まず,大体ガソリン代が1日1000円くらいかかる。食事は少なく見積もって1回500円だとすると,3食で1500円。これら2500円が毎日必ずかかるお金だとすると,残り2500円で飲み物代,観光費,風呂,洗濯,また宿泊費を捻出することになる。当然このような理想の予算通りにはいかず,ヤマザキ薄皮粒あんパン(90円)で飢えを凌いだり,HOTEL NOZYUKU(0円)で滞在したりしないとやりくりは難しいだろう。

 

もちもの

鞄はTANAXのフィールドシートバックの39Lのものを使用した。

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中身はこのような感じである。

 

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1: 書類ケース (地図,学割証明書,本などを入れる)

2: キャップ (おしゃれBOYだから,ヘルメットでペチャンコになった髪型を隠せる。しかし,後半は格好を全く気にしなくなり使わなくなる。)

3 :後述する

4: クリーム,ひげ剃り,薬,香水(最終的にひげ剃りしか使わなくなる)

5: 手洗いよう洗剤とロープ(袋には62回とあるが,結局めんどくさくて2回くらいしか手洗いしなかった)

6: コンタクト

7: 別冊マーガレットのふろく(京都大学フリーマーケットで10円で買った。激カワ女子大生が愛用していたと願って...中には耳かきや絆創膏がある)

8: 服

9: シャンプー,リンス

10: はみがき,ボディーシート (風呂に入れなかった日は大変お世話になった)

 

 

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11: 下着

12: 虫よけスプレー

13: 水(飲み物代を節約するため2Lで80円とかのやつを使っていたが,重いし,いちいち鞄から出すのが面倒になってきてやめた)

14: パーカー(寒い場所,特に北海道では重宝した),レインパンツ(カナダで買ったカナダ軍の防水ズボン。軍が使っていただけあって素材自体は申し分ないのだが,なぜが股間部分が空いているので雨が降るとお漏らしスタイルになってしまうのが難点)

15: ランタン(テントの中で使う),タオル(よく乾くタオル。日本人は絶対使わないフォントがチャーミングな中華製だったが,性能は結構良かった。)

16: テントのグラウンドシート

17: マット(寝袋の下に敷くやつ。これがなかったら寝れなかっただろう)

18: 寝袋(Amazonで買った激安のやつ。コンパクトだし,性能も悪くなかった)

19: テント(アメリカのリサイクルショップで30ドルで売っていた。当時,テントの相場は2万円くらいだと思っていた自分は,これは超お買い得だと思い即決購入。しかし,購入直後に新品が40ドルで売られていたと知り涙。さらに,スーツケースの半分をテントが占領したため,いくつかの持ち物はアメリカでその生涯を終えてしまった。)

 

 

20: なぞの袋

 

1~20の持ち物の総重量は21kgなのだが,この20の「なぞの袋」は実に3kgも占める。その中身は,

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プロテインだ。3はプロテインシェイカーだった。

 

重いし,かさばるしで何で持って行ったのだろうと思う時もあったが,近くに人間が住んでいない場所でのテント泊では,買い物に行けない私のための夕飯になったし,夜は枕になり私を癒してくれた。旅が進むにつれ量が減っていく様は感慨深かった。

 

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(21: おばあちゃんにもらったお菓子)

 

総走行距離

7516KM

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滞在(泊まった)のは,以下のルート

 

愛知ー長野ー山梨ー東京ー茨城ー宮城ー岩手ー青森ー北海道ー新潟ー石川ー京都ー兵庫(淡路島)ー香川ー高知ー大分ー宮崎ー熊本ー佐賀

 

通過してない県は,山形,秋田,島根,鳥取,広島,岡山,沖縄県である。沖縄は行ったことがあるからいいとして,本当に足も踏み入れていないのは,残りの6県である。

 

???「お~い!オレを忘れてもらっては困るぜ~!」

 

 

ん??その声は!?!?

 

 

埼玉県「主役はいつも遅れて登場,てか(笑)」

 

 

え?まじで誰??(埼玉県は旅の後半にマジで行ってないことを思い出しました。すみませんでした。)

 

 

 

おわりに

 

この旅は自立の旅であるのと同時に祈りの旅でもあった。雨が降らないことを「祈り」,寝られる場所があることを「祈り」,野宿している時にはヤンキーや野生動物に襲われないことを「祈り」,朝起きてバイクが無事であることを「祈った」。そう考えると,この旅は常に不安との戦いだったのかもしれない。安心とは程遠い日々が続いていた。

 

そんな中で1度だけ宿に泊まり,屋根の下の清潔な布団で眠った。幸せだった。今まで,帰る家があって,迎えてくれる家族がいて,明日が来ることは何とも思っていなかった。しかし,そんな「普通」の生活は当たり前ではないということに改めて気が付いた。これまでの私はと言えば,その幸せに気が付かず,欲張りにも,もっと求めていた。

 

これからは,あれもこれもと欲張る人間ではなく,足ることを知った人間になりたい。

 

屋根があって,雨風をしのげて,飢えない程度の食料があって,美人爆乳ドジっ子メイドがいて,ポルシェが2,3台あって,年収も2,3億円程度もあればもうそれで十分だ。求めすぎない生き方が,来たる超高度AI社会に生きる我々には必要だ。そんな当たり前のことを知った2か月間の旅だった。

 

 

 

 

I need YOU

 

 

 

 

 

 

I need YOU... 

 

僕にはあなたが必要なんだ...

 

 

 

 

 

通常なら赤面してしまうようなこのセリフも私なら何回でも言える。

 

あなたが必要なの...!

 

絶対あなたがいるの...!!

 

 

 

 

 

 

 

 

ここでいうあなたとは、特定の存在のことではなく、二人称を形容する場合のあなた、つまりyouという概念だ。

 

通常日本語では、二人称を指す場合に「あなた」とは言わず、省略するか別の名称(名前や役職)で呼ぶ。例えば、What's your name?と尋ねる時は「あなたの名前は何ですか?」というよりは、省略して「お名前は何ですか?」と尋ねたり、敬称がある場合は「先生のお名前は?」といった具合の方が自然であろう。

 

基本的にはこれでうまく行くのだが、you(あなた)と言えないために困る場面がある。それは、二人称が省略できない状況かつ敬称もない場合だ。

 

具体例として、以前働いていた塾の塾長の奥さんがある。

 

 

その塾は塾長(男)とその奥さん、そして息子の家族で経営していた塾だった。呼び方は、塾長は塾長、息子さんは苗字をとって田中(仮)先生で通っていたが、奥さんだけは呼び方がなかった。「奥さーん!」と呼べるわけもなく、いつも「セィヤァァァ!!!」とリンクの上Bみたいな声でお茶を濁すしかなかった。

 

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(リンクの上B)

 

 

 

 

塾長「この書類あいつ(奥さん)に渡しといて」

 

「あ、わかりました」

 

奥さん「あれ?この書類どうしたの?」

 

「あ、塾長に渡しといてと言われました」

 

奥さん「え?誰に?」

 

「えっ....あっ....セィヤァァァ!!!!!!!f:id:yaitaonigiri:20190925122950j:image

 

 

といった具合である。こんな時に「あなたです」と言えればさぞ楽だっただろう。

 

 

もう1つの例として、付き合ってない女の子がある。パーソナルスペースすらも亜空間に吹っ飛ばす虹村億泰みたいなポンポコ男なら、初対面でも「ミカちゃんwww 呑みwwwwいこうよwww」みたいな感じでうまく行くのだろうが、鳳凰のように気高く月下美人のように儚い心を持ち合わせた私にはそのような芸当はとてもできない。すると、必然的に苗字呼びになってしまいそうだが、これは何となく個人的に嫌なのだ。なぜ苗字呼び嫌かだって?嫌なんだよ。こういうのは理屈じゃないんだ。したがってここでも、youと言えないばかりに「セィヤァァァ!!」になってしまうのである。

 

 

 

 

 

 

 

ミカちゃん「私なんて全然ダメだよー(>_<)

 

「い、いや...そんなことないんじゃないかな...?タ、タケシとかマサシも可愛いって言ってたよ..?」

 

ミカちゃん「え?誰を...?

 

 

 

「それはっ...ミッ....!!」

 

 

ミカちゃん「ミ...?

 

 

 

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ドクン!!!

 

 

「セイ...「待て!!!!

 

 

「お、お前は...??!??」

 

 

俺はパラレルワールドのお前だ。

 

 

「はっ...?な、何を言っているんだ...?」

 

 

お前が勇気を出せないまま『ミカちゃん』と下の名前で呼ぶことなく、疎遠になってしまった世界から来た。

 

 

「う、嘘だろ...!?!?」

 

 

俺よ、こここそがターニングポイントだ。ここで勇気を出して、下の名前で呼ぶことで距離を近づけるのだ!!

 

 

 

「し、しかし、こっぱずかしいんだよッ...!こんな時you(あなた)という概念さえあれば楽だったのに...!」

 

 

甘えるなっ!!!!!

 

 

(ビクッ!!!!!)

 

 

いいか、確かに日本語ではyou(あなた)と直接的に言うことは少ない。しかしこれは、話し手は直接言わなくても分かるような文脈作りをして、聞き手はそれを受け取る察知能力を働かすと言う、双方が気を使い合って初めて完成するという日本語の美しさの結晶ではないのかね?

 

 

 

「はっ...!」

 

 

 

その美しさには目も向けず、やれ『アメリカではー』だの『北欧ではー』とかすぐに白人文化を引き合いにだすな!絶対こういう時、モンゴル民族とかマヤ民族とかの話出さないだろ??要は、本質的な文化差の批判をしたいわけではなく、白人が好きなだけなんだろ?

 

 

「ひっ...!」

 

 

いいか、俺は別に白人至上主義社会を批判して、大日本帝国バンザーイとか言いにこのパラレルワールドに来たわけでない。ただ、普段直接的に名指しをしない日本語文化だからこそ、直接名前を呼ぶ時には特別に輝くという喜びを思い出して欲しいのだ。

 

 

「た、たしかにそうだっ..!!」

 

 

さぁ、何も恐れることはない!今こそ不確かなyouの壁を越すのだ!」

 

 

「っ....!!」

 

 

 

 

 

ミカちゃん「ねぇ?さっきからどうしたの??大丈夫?

 

 

「....ちゃん」

 

 

 

ミカちゃん「え...?

 

 

 

「ミカちゃん...だよ。」

 

 

 

ミカちゃん「は?急にキモ

 

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旅に出た Part 17 宮崎・鹿児島・熊本・佐賀・長崎

 

yaitaonigiri.hatenablog.com

 

55日目(9月17日)

 

早朝大分を発ち、熊本県大観峰に行った。

 

 

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そこはwindows xpの壁紙のような雄大な綺麗な緑と青だった。

 

 

そして、爆走して、宮崎県の日向岬に行った。




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すごい良かった。

 

 

 

 

そして、青島神社に行った。

 



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いっぱい人がいた。

 

 

この日は本当に人が1人もいないような僻地でテントを張った。



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現在使われていないと思われる労働施設からは、謎のチャイムが突然鳴ったり、センサー付きのトイレの灯りが夜付くなど怖すぎナイトだった。おかげであまり寝れなかった。

 

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56日目(9月18日)

 

本土最南端の佐多岬(鹿児島)に行った。

 

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これにて最北端(宗谷岬)から、最南端まで来たことになった。ここからは北上して帰路につくだけだ。旅の終わりが具体的になってきて、グッときた。

 

 

その後,熊本県に入り趣しかない銭湯に行った。

 

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(銭湯内には誰もおらず,番台さんに許可を取りました)

 

そして,地元の人におすすめされた和・洋・中レストランに行った。

 


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実質ワンオペにもかかわらず,渋いマスターは和・洋・中の3刀流をこなしていた。チャーハンは素朴ながら,今までで一番美味しかったかもしれない。

 

 

57日目(9月19日)

 

私はそれほど下調べをしてから旅に行くタイプではないのだが,熊本県には珍しくどうしても行きたいポイントがあった。

 

 

それは,

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こちらの田迎サウナである。

 

一見,何の変哲もない地元のサウナに見えるが,ここの支払いシステムが特別なのだ。

 

 


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このように,完全セルフサービスなのだ。

 

 

 

 

お釣りの500円玉は取り放題という始末。
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さらにさらに,手持ちがどーしてもない場合は自己申告でツケ払いまでできてしまう。
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一体,どんな人生を送っていればここまで人を信じられるのだろうか。いや,あるいは自分が信じられていなすぎるだけか??人間は悪いと決めつける前に,もっと信じてみようかな。あ,でもこの前カード不正利用されてたわ。34万円使われてたらしいわ。やっぱ人間はカスですわ。

 

サウナは地下水の水風呂や気さくなおっさん達のおかげで,メチャクチャ楽しめた。

 

そして,佐賀県に着き奮発して佐賀牛を食べた。
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佐賀県の人がいたら悪く思わないで欲しいが、佐賀の交通システムやばいと思う。何がやばいって信号がアホ。これまで色々な県を運転してきたが、佐賀県の信号機が一番アホだった。大きな交差点の右折車線が死ぬほど混んでるなーと思ったら、矢印信号が3秒しかなかった。これ本当に誇張してたわけではなく、矢印信号で合法的に右折できる瞬間が3秒しかなかったのだ。したがって、まともに曲がろうとすると2、3台しか曲がれない。その他にもなんだこんなとこに信号あんねん!と思いきや複雑すぎる交差点などイライラしすぎて気分がサガった。

 

 

58日目(9月20日

 

そんなクソ交通網を何とか抜けて佐賀県の北部に位置する呼子イカを食べることにした。リサーチしてみると,海の中で食べられるというレストランがあるということなので,2時間かけて呼子まで行った。

 

 

 

 

 

すると,台風接近の関係で,イカが食べられないとのことだった。また気分がサガった。

 

 

 

 

何のためにここまで来たんだと悲しかったが,仕方がないので,イカは諦めて,長崎県の最西端を目指すことにした。

 

この日は午後から強い雨の予報だったので,なるべく早く最西端に行って,佐世保市にある宿に行きたかった。

 

呼子から爆速で最西端を目指していたところ,急にエンジンが止まってしまった。

 

 

 

 

故障である。

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この旅で初めてバイクの故障だった。思えばここまで,とんでもないペースで走らせてしまっていた。逆にここまで何もなかったことの方が奇跡かもしれない。

 

 

 

とりあえず、レッカー車を呼んで修理してもらうことにした。

 

 

 

修理してもらっている間,バイク屋さんおススメの佐世保バーガーを食べた。

 

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佐世保バーガーって佐世保市で食べるハンバーガーのことなんだなぁ。おいしかったけど。

 

 

 

そしてバイク屋さんに戻ると,何やら渋い顔をしていた。

 

 

 

どうやら,故障の原因が分からないそうだ。なんとかエンジンは付くものの,故障の原因が分からないため,次いつ止まるか分からないため,危険と言われた。

 

 

 

それは旅の終わりを意味した。

 

 

バイクは船で輸送して,自分は単身で名古屋に帰ることになってしまった。

 

 

 

あまりにも突然のことであまり理解が追い付かなかった。これから,佐世保の宿に行って,福岡,中国地方を1週間かけて帰るつもりだったのに,今日飛行機ですぐに帰ることになったのだ。

 

 

旅はあまりにも唐突にあっけなく終わってしまった。

人生はよく旅に例えられるが,思い通りにいかないのが旅であり,人生なのか。

 

 

 

長崎から名古屋の700kmの道を僅か1時間で帰れてしまって,すごく複雑な気持ちになった。これまでの旅は一日頑張っても300km程度だったのだ。自分のこれまでの旅は何だったのだろうとさえ思ってしまった。期せずして地元に帰ってしまい,まだ現実味を帯びていない。

 

 

黙々と頑張ってくれたバイクへの感謝と同時に,日本1周も目前に挫折という不完全さも感じる。バイクが帰ってきたら,あらためて旅のまとめをしたいと思う。それまでは,家で勉強とかモンスターハンターとかやるつもりだ。